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「かわいい!」と思ってお迎えした多肉植物が、なんだか元気がない…もしかして、このまま枯れるのかな?そう不安に思っている方、多いのではないでしょうか。多肉植物は「丈夫で育てやすい」と言われますが、実はちょっとした勘違いや環境の違いで、あっという間に多肉植物が枯れることも少なくありません。
多肉植物が枯れる、その主なサインと原因
多肉植物が枯れる、その主なサインと原因
多肉植物が「おかしいな?」と感じる最初のサイン
多肉植物って、普段はぷっくりしてて元気そうに見えるのに、ある日突然「あれ?」って変化を見せることがあります。
これが、多肉植物が枯れる前のサインだったりするんです。
一番分かりやすいのは、葉っぱの変化かな。
色が薄くなったり、ハリがなくなってシワシワになったり。
触るとプニプニだったのが、フニャフニャになることもあります。
あとは、茎が細くなったり、下葉がポロポロ落ちたり。
「徒長」って言って、茎が間延びしてヒョロヒョロになっちゃうのも、光が足りてないサインの一つです。
こういう「いつもと違う」に気づくのが、多肉植物を救う第一歩なんですよね。
多肉植物が枯れる原因、実はシンプルだったりする
多肉植物が枯れる原因って、いくつかあるんですけど、実はそんなに複雑じゃないんです。
多くの場合は、水やり、光、風通しのどれかがうまくいってない。
特に多いのが「水のやりすぎ」と「光不足」です。
多肉植物って乾燥に強いイメージがあるから、ついつい水をあげすぎちゃう人が多いんですよね。
根っこがいつも湿ってる状態だと、根腐れを起こして枯れちゃいます。
逆に、水をやらなさすぎても枯れますけど、根腐れの方が急にダメになることが多いかな。
光も大事で、お部屋の中に置きっぱなしだと、窓際でも意外と光が足りてないことがあります。
光合成ができないと、多肉植物は弱ってしまって、最終的に枯れる原因になります。
風通しも重要で、じめじめした場所に置いていると、カビや病気の原因になったりします。
- 葉がシワシワになる
- 葉の色が薄くなる
- 茎が細くなる
- 下葉が落ちる
- 茎が間延びする(徒長)
多肉植物が枯れる原因ごとの具体的な症状
原因によって、多肉植物が見せるサインもちょっとずつ違うんですよ。
例えば、水のやりすぎで根腐れが始まると、下葉から透明感が出てきたり、ブヨブヨになったりします。
ひどくなると、茎まで黒ずんでくることも。
これはもう、かなり危険なサインです。
光不足の場合は、さっき話した徒長が分かりやすいサインですね。
葉と葉の間隔が開いて、ひょろひょろと伸びてしまいます。
葉の色も鮮やかさがなくなって、全体的にぼんやりした色になることが多いです。
水切れの場合は、葉っぱ全体がシワシワになって、触るとペラペラな感じになります。
でも、水切れならまだ復活の見込みが高いことが多いです。
「うちの子、これかも?」って心当たりがあれば、早めに対処してあげましょう。
原因 | 主なサイン | 症状 |
---|---|---|
水のやりすぎ | 下葉のブヨつき、透明化 | 根腐れ、茎の黒ずみ |
光不足 | 徒長、葉の間隔が開く | 葉の色が薄くなる、ひょろひょろになる |
水切れ | 葉のシワシワ、ハリがなくなる | 全体的にペラペラになる |
多肉植物を枯らさないための絶対知っておくべきケア
多肉植物を枯らさないための絶対知っておくべきケア
水やりは「葉っぱのサイン」を見て判断する
多肉植物を枯らさないためのケアで、一番大事と言っても過言じゃないのが水やりです。
「○日に1回」とか決めちゃうのは実は危険。
多肉植物は種類によっても、置いている環境によっても、水を必要とするタイミングが全然違うからです。
じゃあどうすればいいの?って思いますよね。
簡単です。多肉植物の「葉っぱのサイン」を見るんです。
さっきも少し触れましたが、葉っぱがちょっとシワシワになったり、触ってハリがなくなってきたな、と感じたら水やりのタイミング。
これは多肉植物が「水が欲しいよ〜」ってサインを出してくれてるんです。
このサインが出るまで水をあげない、これが基本中の基本。
鉢の土が完全に乾いているのを確認してから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげてください。
特に夏は蒸れやすいので、夕方以降の涼しい時間帯にあげるのがおすすめです。
冬は多肉植物の成長がゆっくりになるので、水やりの回数をぐっと減らします。
断水気味に管理するくらいでちょうど良いことも。
光と風通し、多肉植物が元気に育つ秘訣
多肉植物は太陽の光が大好きです。
お部屋の中で育てる場合でも、できるだけ日当たりの良い窓辺に置いてあげてください。
理想は、1日に数時間でも直射日光に当ててあげること。
でも、真夏の強い日差しは葉焼けの原因になることもあるので、夏だけはレースのカーテン越しにするなど、少し調整してあげましょう。
「うち、日当たりがあまり良くないんだよね…」という場合は、植物育成ライトを使うのも一つの手ですよ。
風通しも多肉植物にとってはすごく重要。
風が通らないジメジメした場所は、根腐れや病気の温床になります。
窓を開けて風を通してあげたり、サーキュレーターを使ったりして、空気を動かしてあげましょう。
特に梅雨時期や夏は、風通しの悪さが多肉植物を枯らす大きな原因になりやすいです。
多肉植物を置いている場所の環境をチェックして、光と風通しが良い場所を選んであげてくださいね。
- 水やりは葉のサインを見て
- 土が完全に乾いてからたっぷりと
- 夏は夕方、冬は回数を減らす
- 日当たりの良い場所に置く
- 真夏の直射日光は避ける
- 風通しを良くする
もし多肉植物が枯れそうになったら?諦めるのはまだ早い!
もし多肉植物が枯れそうになったら?諦めるのはまだ早い!
多肉植物が枯れそう!その状態、本当に「枯れ」てる?
「うちの多肉植物、もうダメかも…」って、諦めモードになってませんか?
ちょっと待って!
多肉植物って、実は相当強い生命力を持ってるんです。
葉っぱがシワシワになったり、色が変色したりしていても、根っこが生きていれば復活する可能性は十分にあります。
じゃあ、どこを見ればいいかって?
まずは茎をチェックしてみてください。
茎がブヨブヨになっていたり、真っ黒に変色していたりしたら、残念ながら根腐れがかなり進んでいるサイン。
でも、茎がしっかりしていて、まだ緑色が残っているなら、まだ希望はありますよ。
葉っぱが全部落ちてしまっても、茎から新しい芽が出てくることも。
完全にカラカラになって、触るとポロポロ崩れるような状態じゃなければ、復活のチャンスは残されています。
状態別!多肉植物を復活させるための応急処置
多肉植物が「危険信号」を出していたら、すぐに応急処置をしてあげましょう。
もし水のやりすぎで根腐れが心配なら、まずは水やりを一切ストップ!
鉢から抜いて、根っこの状態を確認するのも大事です。
黒くドロドロになった根っこは、思い切って取り除いてください。
そのあと、風通しの良い日陰で数日乾かしてから、新しい土に植え替えてあげると良いでしょう。
水切れでシワシワになっているだけなら、腰水(鉢ごと水につける方法)でゆっくりと水分を吸わせるのが効果的。
ただし、長時間つけっぱなしにするのは禁物です。
光不足で徒長してしまった場合は、残念ながら徒長した部分は元には戻りません。
でも、カットして仕立て直すことで、新しい芽を出すことができます。
元気な葉っぱを葉挿しにしたり、伸びすぎた茎をカットして挿し木にしたりするのも、多肉植物を増やす楽しみの一つ。
「枯れそう」を「増やすチャンス」に変えちゃうこともできるんです。
- 根腐れが心配なら水やりストップ&根の整理
- 水切れなら腰水で水分補給
- 徒長した部分はカットして仕立て直し
- 葉挿しや挿し木で増やす
復活後のケアと、二度と多肉植物を枯らさないために
応急処置をして、なんとか持ち直してくれた多肉植物。
ここからが肝心です。
復活したばかりの多肉植物は、まだ体力がありません。
すぐにたっぷり水を与えたり、強い日差しに当てたりするのは避けてください。
まずは明るい日陰で養生させて、少しずつ元の環境に戻していくのが優しさです。
水やりも、これまでの失敗を繰り返さないように、葉っぱのサインをしっかり見て行うこと。
風通しの良い場所に置いて、蒸れを防ぐのも忘れずに。
一度「枯れそう」を経験した多肉植物は、あなたに大切なことを教えてくれたはずです。
どんな環境が好きで、どんな時に調子を崩しやすいのか。
その子の個性に合わせてケアしてあげることで、次に多肉植物が枯れるのを防ぐことができるようになります。
失敗は成功のもと、って言うじゃないですか。
多肉植物の世話も全く同じです。
多肉植物との付き合い方、失敗を次に活かす考え方
多肉植物との付き合い方、失敗を次に活かす考え方
多肉植物が枯れるのは「失敗」じゃない、ただの経験値
多肉植物を育てていて「あー、枯らしちゃった…」って落ち込むこと、きっとあります。
正直、私も最初はそうでした。
でもね、多肉植物が枯れるのは、あなたがダメなわけじゃないんです。
それはただ、その多肉植物にとって、今の環境やケアが合わなかった、という事実。
そして、あなたにとっては「次はこうしてみよう」という新しい学びになった、ということです。
完璧な人なんていないし、植物だって生き物だから、マニュアル通りにいかないことの方が多い。
多肉植物との付き合い方は、まさに試行錯誤の連続。
失敗を恐れずに、「今回はこれがダメだったか、じゃあ次は違う方法を試してみよう」って、ゲームの攻略みたいに考えてみるのがおすすめです。
枯らしてしまった子にも「勉強させてくれてありがとう」くらいの気持ちで。
そうすると、少し気が楽になりませんか?
観察力を磨く!多肉植物からのメッセージを読み取る練習
多肉植物を枯らさないためには、何よりも「観察力」が大事になります。
彼らは声を出せませんが、葉っぱの色やつや、形、土の乾き具合で、色々なメッセージを送ってくれています。
毎日じゃなくてもいいから、たまにじっくり見てあげてください。
「あれ?なんか葉っぱが薄くなってきたな」とか「この前よりぷっくりしてる!」とか。
その小さな変化に気づくことが、適切なケアにつながります。
特に、多肉植物が枯れるサインを見逃さないように。
最初は分からなくても、何度か経験するうちに「この状態は水が足りないな」「これは光が欲しがってるな」と感覚がつかめてくるはずです。
スマホで写真を撮っておいて、後で見比べるのも良い練習になりますよ。
あなたの観察眼が、多肉植物の未来を左右すると言っても過言ではありません。
- 毎日じゃなくていい、たまにじっくり観察する
- 葉の色、形、つやの変化に気づく
- 土の乾き具合を指で触って確認する
- 過去の写真と見比べて変化を追う
- 多肉植物からの「サイン」を読み取る練習をする
完璧を目指さない、自分と多肉植物にとって心地よいバランスを見つける
インターネットや本には、多肉植物の育て方があふれていますよね。
もちろん参考にはなりますが、そこに書かれていることが全て正解とは限りません。
なぜなら、あなたの家の環境は、他の誰とも違うからです。
日当たり、風通し、温度、湿度…これらは場所によって全然違います。
だから、多肉植物を枯らさないための「正解」は、あなたの家の中にしかないんです。
色々な情報を参考にしつつも、最終的には自分の多肉植物と対話しながら、一番心地よい育て方を見つけていくこと。
これが、多肉植物との付き合い方の醍醐味だと思います。
多少の失敗は当たり前。
完璧な状態でなくても、ちょっと形がいびつでも、元気に育ってくれればそれで十分。
japanplantcare.comでもたくさんの情報を提供していますが、最終的に頼りになるのはあなたの観察と判断です。
肩の力を抜いて、多肉植物との暮らしを楽しんでくださいね。
多肉植物、枯らしてもまた次がある
多肉植物が枯れるのは、育て方や環境が合っていなかったサイン。それは失敗ではなく、あなたの多肉植物が何を求めているのかを知るための貴重な経験です。今回ご紹介したポイントを参考に、次はきっと元気に育てられるはず。もし枯らしてしまっても、自分を責める必要はありません。諦めずに、また新しい一鉢との出会いを楽しんでみてください。多肉植物との付き合いは、試行錯誤の連続なのですから。